ご挨拶

ようこそ「声優ミュージアム」へ

南沢道義  連続テレビアニメーション「鉄腕アトム」の放送から50年。初期の「声優」は、各放送局所属の劇団員が、人形劇やナレーション等を担当していました。そして外国映画の吹き替え版が増えたことで、各劇団から多数の舞台俳優が「声優」の仕事に深く関わるようになり、アニメーション文化の成熟と共に、現在のように「声優」専業ともいえる役者達が登場していったのです。初期の「声優」は、試行錯誤の連続でした。芝居・演出・録音技術それぞれに、大変な苦労がありました。
 一方で現在は、大変な「アニメ・声優ブーム」だと言われます。国内はもとより、国外でも、アニメーションのキャラクターを演ずる「声優」への興味が高まり、若者が日本語を学ぶ動機の一つが「声優」だといった、国際化の時代が始まっています。
 これまでの50年の変化は、一言でいうと、声優業界の「近代化」でした。その記録として、この「声優ミュージアム」は開館されます。展示物に込められた、先人たちの熱い思いを読み取ってください。そして、このすばらしい「声優」文化の後に続く方々に、次の節目の100年にむけて歩みを進めて欲しいと思います。
これからの声優界に、幸多からんことを願います。

  

2015年盛夏   館長 南沢道義